アカメガシワの説明 → 赤芽がしわ
アカメガシワ
川岸やガケくずれのあった場所、さまざまな原因で攪乱を受けた環境に生える典型的な陽樹。
繁殖力がたいへんつよく、鳥によって運ばれた種子から、石垣の間など思いもかけないところから芽を出しているのをよく見かける。
また種子の寿命は100年以上もあるといわれ、森林を伐採したりすると土の中に埋まっていた種子がすぐ芽を出す。
アカメガシワ
赤芽がしわで、春先、出てきた新芽が鮮やかな赤色をしているところからこの名がつく。
夏に出る新芽も春先ほどではないものの結構赤く、名前と特徴が一致して大変覚えやすい木。
また、かしわの方は「かしぎ(炊)葉」からきており、炊事と関係したところからきている。
アカメガシワ
葉には長い葉柄があり、葉身には3本の目だった葉脈がある。
若い葉には毛がたくさん生えているが、やがて無毛となり、秋には黄色く美しく色がつく。
脈のつけねのところに赤い2つの蜜腺があり、この蜜腺を「赤目」にみたてて名前の由来とする説もある。
幹には縦に走る白い模様が目立ち、ちょうどムクノキの樹肌のようにも見える。
しかし、アカメガシワはムクノキに比べて枝先が太く、1ケ所から3本の枝が盃状に出ていることが多いので、樹形の特徴を把握すれば冬でも間違えることはない。